コンパチブル・シングル直結アンプその2
HOME BACK

6BQ7A

「コンパチブル・シングル直結アンプ」では前段に6AQ8を使っているが、この球を別のアンプに転用したい。
6AQ8はμが大きく、バイアスの深い古典球を何とか2段構成でドライブでき、内部シールドがあるのでクロス・トークにも有利であるが、手持ちがなくなってしまった。
このアンプで使用している6GA41626であれば、6AQ8ではなくてもドライブできるので、手持ちの真空管の中から6BQ7Aを採用することにした。
6BQ7Aのピンアサインは、6AQ8と同じなので簡単に改造できる。

回路

回路は「コンパチブル・シングル直結アンプ」 と同じである。
プレート抵抗は6AQ8の場合と同じ75kオームでロードラインを検討した結果、カソード抵抗を300+100+100=500オームへと変更した。

測定(6GA4)

コンパチブル・アンプではあるが常用している6GA4のデータを測定した。

6BQ7Aの方がゲインが少ない。

6AQ8 0.5Wの特性を緑色で示してある。
6AQ8の方が若干ではあるが高域が伸びている。

6AQ8 1kHzの特性を緑色で示してある。
1kHz5%の出力は6BQ7Aでも同じ1Wである。

測定(1626)

1626に挿し替えてのデータを測定した。

6BQ7Aの方がゲインが少ない。

6AQ8 0.5Wの特性を緑色で示してある。

6AQ8 1kHzの特性を緑色で示してある。
1kHz5%の出力は6BQ7Aでも同じ0.6Wである。

まとめ

6BQ7Aは大昔、50Mc/sのクリスタル・コンバーターで使った記憶があるが、オーディオで使うのは初めてである。
6AQ8、6BQ7A、6DJ8等は元々、テレビのチューナーに使用された高周波用途の球であったが、今では立派なオーディオ管である。
6AQ8の代わりに6BQ7Aを使ってみた。特性的には全く問題ないが、球を換えたことによる音の違いについては、残念ながら判らない。

HOME BACK

Last Update 2/Dec/2011 by mac