Raspberry Pi+MPDを快適に使う
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はじめに

「Raspberry Pi+MPDの設定」でRaspberry PiにLAN接続したWinow7PCからコントロールしてUSB-DAC経由で音が出るようになった。
ただし、コントロールするためには、SSHクライアントのプロンプト(CUI)からコマンドを打ち込む必要がある。
これでは、とても快適とは言い難いのでGUIで使えるクライアント・ソフトを導入し、そのソフトでLAN内のストレージにある楽曲ファイルを再生できるようにしたい。

システム構成は下記のとおりで、クライアントPCにインストールしたGnome Music Player Client(GMPC)でRaspberry Piをコントロールするとともに、クライアントPCのUSB-HDD内にある楽曲ファイルを再生する。
なお、USB-HDD内にある楽曲ファイルの管理は、クライアントPCにインストールしたiTunesで行っている。
同様なシステムは、すでにALIX3D2+VoyageMPDで実現しているので参考にしてもらいたい。

GMPCのインストール

Gnome Music Player Client(GMPC)は色々なOSで使用できるMPDクライアントソフトで、もちろんWindows版も用意されている。
Windows版はここからダウンロードでき、最新Stableはgmpc-11.8.16-1-win32.exeである。

以下はUSBメモリーをマウントし、コマンドラインから mpc play で再生可能な状態であることを確認した後、GMPCで接続した画面である。
再生したい楽曲を選択してPlayをクリックすると再生が始まる。
さすがにGUIでCUIとは比較できないほど快適である。

Windows7 PCに接続したUSB-HDDを使う

自宅のオーディオ・システムは、上述したようにWindows7 PCに1TB USB-HDDを接続し、iTunesで管理している。
Raspberry Piで外部のドライブを使用するためには /etc/fstab に必要事項を記述する必要があるが、iTunesがインストールされているとRaspberry PiからWindows PCに接続したUSB-HDDを認識しやすくなる。
Windows7 PCに接続された1TB USB-HDDはE:Driveと認識され、iTunesでは「iTunes Mediaの場所」として E:\disk\music\Music が設定されている。

/etc/fstabを編集して下記を追加する。
$sudo vi /etc/fstab
//192.168.0.60/Music /music cifs username=hoge,password=,uid=mpd,file_mode=0644,dir_mode=0755,iocharset=utf8 0 0
/etc/fstabの記述であるが
//192.168.0.60/MusicはWindows7 PCのIPと「iTunes Mediaの場所」、 /musicはRaspberry Piのディレクトリーで、cif以下はそのままでOKである。
最初、username=,としたら認識されず、username=hoge,にしたら認識されるようななった。
ところで「hoge」は適当なusernameに直すといういう意味であるが、本当にusername=hogeのままでOKであった。

次は / に music ディレクトリーを作りマウントし、/var/lib/mpd/musicへリンクする。
$sudo mkdir /music
$sudo mount -a
$sudo ln -s /music /var/lib/mpd/music
mount -aはfstabの内容でデバイスをマウントするというコマンドであるが、デバイスに関するエラーがでたら、Windows7 PC側で/Musicを共有設定すると解消する場合がある。
また、Windows7 PC側でID、PASSWDを設定している場合、fstabのusername,passwordに同じものを記述しないと認識されない。

次に以下を実施し
$mpc update
$mpc ls | mpc add
GMPCからRaspberry Piへ接続し、Serverタグ→Update Databaseを行い、しばらくすると以下の画面が表示される。
Windows7 PCに接続された1TB USB-HDDのE:\disk\music\Musicフォルダーにある楽曲ファイルがRaspberry Piの/var/lib/mpd/musicへリンクされている。

 

このシステムではMPDクライアントのインストール場所はUSB-HDDが接続されたWindows7 PCでなくても全く問題ない。
LAN内からRaspberry PiにアクセスできればOKであるので、無線LAN経由でタブレットやスマホからもアクセスできる。
専用のMPDクライアント・アプリも用意されているので、リモコン感覚で操作ができる。

筆者も無線LANで接続したアンドロイド・タブレットからもDroid MPDで操作している。
写真はRaspberry PiにDroid MPDでアクセスした時のスクリーンショットである。
このように リスニング・ポジションに居ながら、選曲や音量調整ができるので至極、快適である。

USBメモリーの自動マウント

「Raspberry Pi+MPDの設定」ではUSBメモリーを手動でマウント、アンマウントしていたが、これを自動化してみる。
専用ソフトのusbmountをインストールする。
$sudo apt-get install usbmount
筆者の場合
E: Unable to fetch some archives, maybe run apt-get update or try with --fix-missing?
とエラーがでたので、
$sudo apt-get update
を実施し、念のため再インストールした。

インストールが終了すると/etc/usbmountが現れ、この中に設定ファイルのusbmount.confがあるが、特に変更しなくてもOKである。
また、/mediaにusb0からusb7までのマウントポイントが出来ている。
楽曲ファイルの入ったUSBメモリーを挿入し、/media/usb0を確認すると
$ls -l /media/usb0
-rwxr-xr-x 1 root root 60556988 Nov 12 2011 00 Song Of The Jet.wav
-rwxr-xr-x 1 root root 56290460 Dec 22 2010 01 Another Season.wav
-rwxr-xr-x 1 root root 48418316 Nov 27 2010 01 I'm Old Fashioned.wav
-rwxr-xr-x 1 root root 42787628 Nov 7 2010 01 Moon River.wav
-rwxr-xr-x 1 root root 41171804 Oct 17 2011 07 Samba de Verao????????.wav
-rwxr-xr-x 1 root root 51544124 Oct 17 2011 08 Summertime????????.wav
-rwxr-xr-x 1 root root 81007628 Jan 28 2010 14 Garota De Ipanema (The Girl From.wav
drwxr-xr-x 3 root root 4096 Apr 26 2012 Patricia Barber
と自動マウントされていた。
アンマウントはそのまま、USBメモリーを抜くだけである。

自動マウントされた楽曲ファイルを/var/lib/mpd/musicへリンクする。
$ sudo ln -s /media /var/lib/mpd/music
$ls -l /var/lib/mpd/music
で確認すると
lrwxrwxrwx 1 root root 6 Oct 30 08:58 media -> /media
lrwxrwxrwx 1 root root 6 Oct 30 08:37 music -> /music
となった。
また、USBメモリーだけでなくUSB-HDDも自動マウントできる。

GMPCでServerタグ→Update Databaseを行うとmediaが現れ、楽曲を選択すると再生ができた。

ネットラジオを聴く

やはり、Raspberry Piでもネットラジオを聴いてみたい。
その場合の設定は「Voyage MPDでネットラジオを聴く」を参照してもらいたい。
OSがVoyage MPDからRaspbian “wheezy”に変わっただけで設定方法は全く同じである。

ケーシング

Raspberry Piが収納されて来たプラスチックケースにケーブル用の切り込みを入れると蓋が閉まるので、その状態で設定をしていたが、金属製ケースに収納することにした。
使用したケースはタカチYM-180(W:180mm H:40mm D:130mm)、Raspberry Piのアースの状況が不明だったので、絶縁ワッシャーとプラスチック・スペーサーで取り付けたので、PCボードとケースは絶縁されている。
電源用マイクロUSBケーブルは、百均のUSB延長ケーブルを切断したものを経由し、電源スイッチを通して2.1mm標準DCジャックに接続した。

上段が自作USB-DACで、秋月DACキットに昇圧用のトランスを組み合わせたもので、バスパワーで動作する。
下段が本機でUSBケーブルで自作USB-DACと接続する。

まとめ

筆者の常用システムであるALIX3D2+Voyage MPDと比較試聴してみた。
システム構成は上述したとおりで、違いはPCボードとOSがALIX3D2+Voyage MPDまたはRaspberry Pi+Raspbian“wheezy”であるかである。
PCボード自体のスペックは、ほぼ同じであるがALIX3D2の方がRaspberry Piの2倍以上の値段となる。
残念ながら筆者の駄耳では両者の違いは判別できなかった。

ところでMPDのバージョンであるが、mpd -Vで確認できる。
Raspbian“wheezy”は
mpd (MPD: Music Player Daemon) 0.16.7
Voyage MPDは
mpd (MPD: Music Player Daemon) 0.16.5
となり、Raspbian“wheezy”の方が新しいバージョンであった。

Raspberry Pi+USB-DAC

ようやくRaspberry PiとUSB-DACを一つの筐体に収納してみました。

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Last Update 9/Mar/2013 by mac