所属クラブの公開運用では自作品コンテストを実施している。本機も数年前のコンテストに出品したが、送信部アンプの不調で実際に動作させることが出来なかった。
送信部アンプは手直しし、無線機としては動作OKとなり、本機はこれでおしまいにすることにした。
しかし、今年のコンテストに出品するものを考えている時に本機が目に止まった。
前回のリベンジの意味もあり、再整備して今年のコンテストに出品しようと・・・。
ただし、回路的に整備しただけでは2番煎じとなってしまうので、外観も変えてみることにした。
イメージ・チェンジ前の外観は出来合のシャーシー(W200mm*H40mm*D150mm)とアルミ・パネル(W250mm*H150mm)を組み合わせた昔風のものである。シャーシーにパネルを立てただけであったので、ケースに入れることにした。
パネルの高さは150mmあるが、周波数表示のLCD部を下に移動すると100mm程度に収めることが出来そうである。
新しい裁断済みのパネルを加工することも考えたが、パネルを買いに秋葉原へ行くのも面倒なので、現状のパネルをカットすることにした。
パネル面のパーツ類を外してジグソーでカットし、LCD部とBNCコネクターの穴を開けた。
筆者は裁断済みのアルミ・パネルを組み合わせてケースを作ることが多いが、
これも秋葉原まで買いに行くのが面倒なので、物置にあった15mm厚のベニヤ板を使用することにした。
ベニヤ板は手引きノコで何とかカットし、接着剤で接合し、ニスで塗装したが、かなりの手抜きである。
回路はサイド・トーンを別の自作無線機に転用したので新たに作り直し、
アンテナ・コイルも紙筒からプラスチックの容器に巻き直した。
また、仮止めだった基板類もきっちりと止め直した。
回路構成は以前と同じ、AGCなしのIFが1段しかないスーパー・ヘテロダインであるが、他の自作無線と比べても遜色がない。
ただし、サイド・トーンの音がイマイチなのはいただけない。
ケースに中身を組み合わせるとこんなレトロな感じとなる。
天板は余っていたシャーシー裏蓋の再利用である。
上段は左からフロント・エンド同調用バリコン、VFO同調、下段は左から電源スイッチ、PHONE、KEY、SEL/RIT、AFゲイン。