20年も使っているエレキーが絶不調である。エレキーは亜土電子のCMOSエレキー・キットをケースに入れたものである。タイミングが狂っているようで、勝手にスクィーズしたりして、意図した符号にならない。基板を清掃してみたがらちがあかない。基板上のコンデンサー類やICを交換してみたいが、訳あって仮住まいなので、手持ちのパーツ類は全て段ボール箱に梱包してあるのでそれも面倒である。そんな訳でエレキーをリニューアルすることにした。
ある時期からこのエレキーとベンチャーのパドルで全てのCWQSOを行っている。仕方ないので、これまた25年も前に購入したトヨムラのエレキーを引っ張りだしが、やはり違和感がある。
エレキーの内部である。このキーヤーは単3、2本で動作し、電池を入れっぱなしでも半年近くも使える。ちなみに電源スイッチは付けていない。RF回り込み対策としてキー端子と電源にはフェライト・ビーズを挿入してある。
スクラッチから作る気力もないので、ネットでキットを探したら、いくつかヒットした。
・サーキットハウス エレクトロニクスキーヤーキット CK-100A
・アマチュア無線応援団 キャリブレーション CalKeyer【1】
サーキットハウスのCK-100Aは現用キーヤーと同じCMOS-ICタイプだったので、目先を変えてPICを使用したキャリブレーションのCalKeyer【1】を通販で購入した。
通販したキット。メールで注文して代金はネットから振り込んだ。土曜日に注文して、月曜日には郵送されてきた。キットの内容であるが欲を言えば、圧電ブザーと外部スピード・コントロール用のボリウムがあるとうれしい。
簡単なキットなので、基板の製作は1時間程度で終了したが、老眼が進み拡大鏡片手の半田付けは非常に疲れる。50年近い半田付けの経験を生かして、心眼でICのピンの半田付けしたが、お世辞にもきれいとは言えない。
現用機に比べて基板はかなりコンパクトである。ケースやスイッチ、コネクターは現用機の再利用である。ただし、スピード・コントロール用のボリウムはキットの説明書によると50kオームとなっているが、手持ちの10kオームでも特に問題なかった。
とりあえず、完成であるが、何となく違和感がある。今までのエレキーとは20年以上のつき合いなので、そのくせに慣れきってしまっているせいだと思う。本機も使い込むにつれ慣れてくるだろう。